この記事はこんな人におすすめ!
- ほくろ除去に興味があるけど失敗が怖い
- ほくろ除去の失敗例や失敗する原因を知りたい
ほくろ除去手術を受けたいと思っていても、失敗が怖くてなかなか踏み切れないという人は多いと思います。僕は実際に失敗してしまい、傷跡に2年苦しんできました。
今回はそんな実際の経験をもとに、ほくろ除去の失敗談、失敗例、原因、対策までまとめて紹介します。
ほくろ除去手術を検討している人は、是非事前に読んでみてください!
Contents
ほくろ除去の失敗談!傷跡が赤く盛り上がってしまった!
目立つ場所、例えば顔などにあるほくろは取ってしまいたいと思う人が多いのではないでしょうか?
そんな悩みを持っていた人間の1人が僕で、鼻の下にある5mmほどのほくろを取るために美容外科で手術をしました。
実際に受けた手術はこんな感じのものです。
ほくろの位置 | 鼻の下 |
---|---|
ほくろの大きさ | 約5mm |
手術内容 | 電気分解法(電気メス) |
価格 | 約5000円 |
そして手術が終わり小さな肌色の保護テープを貼り付けられ、無事ほくろ除去は終了したんです。
そのときの僕はほくろさえ取れれば悩み解決で、その後の傷跡で悩むことになるとは夢にも思いませんでした。
手術後すぐの傷はかさぶたを剥がした後のように皮膚が丸くくり抜かれている様子で、徐々に傷は治っていきました。しかし、僕の場合は治った傷跡が赤く盛り上がってきてしまったのです…。
これは「肥厚性瘢痕」というもので、傷が深すぎて治りが遅くなってしまったときに起こる症状です。
肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん, 英: Hypertrophic scar)とは、外傷後に、創面を修復しようと出来た線維組織が過剰に産生され、いわゆるミミズバレ状の傷跡(瘢痕)が、長期にわたり残存する状態をさす。
この膨らみは1年~数年かかればかけて平坦になったり、完全に平坦にはならず膨らみが残ってしまったりします。
よくケロイドという言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、それは肥厚性瘢痕よりも更に酷い膨らみで勝手に消えることはないので治療が必要となります。
僕の場合はケロイドではなく肥厚性瘢痕で自然に平坦になる可能性はあったものの、やはり1年~数年赤い膨らみが残るのはショックでした。

術後の保護テープによる圧迫がされてないと肥厚性瘢痕ができるらしいのですが、僕はしっかり圧迫していたのでそれはないと思いました。
そこで他の美容形成外科に相談に行ってみたところ、「深く傷つけすぎている」ことと「ほくろの部位の悪さ」が指摘されました。
ここで初めて、ほくろ除去にこういう失敗もあるという事を知ったのです。
ほくろ除去の失敗例は他にもある
実はほくろ除去手術というのは、僕が経験した肥厚性瘢痕以外にも失敗例は結構あるんです。
- 肥厚性瘢痕・ケロイドが発生する
- 傷跡が凹んだまま戻らない
- 傷跡が赤く残る
- 傷跡が白く残る
この原因の殆どは、必要以上に深い傷を負ってしまったことにあります。炭酸ガスレーザーによる手術で深いほくろを除去するときに手術を数回に分けるのは、1度に深く削ってしまうとこういった問題が起こるためです。
あとは体質的なものもありますが、これは普段から傷跡が残りやすかったり治りにくい人は要注意。体質的な問題は防ぎようがありませんから、失敗を防ぐためには丁寧に相談・手術してくれる「信頼できる病院・クリニック選び」が重要となってくる訳です。
(全く傷跡が残らないというのは中々ありませんが、それでも普通は目立たない程度の傷跡になるはずです。)
幸い僕は大手の美容形成外科による治療によって、何とか2年かかって目立たない傷跡になりました。
最初からその美容形成外科でやっておけば…と思ったので、いかに信頼できる病院やクリニックを探すことが重要かというのを痛感しましたね。
僕がほくろ除去が失敗してしまった原因
僕がほくろ除去で失敗してしまったのは、病院選びを始めいくつかの原因がありました。
1.安さに惹かれて病院・クリニックを選んだ
1つ目の失敗は、どこの病院やクリニックでも同じだと思ってしまったことです。
僕の場合、口コミを見ずに安い価格だけを見て、あまり知らない美容外科で手術を受けてしまい失敗してしまいました。
普段からよく行く信頼できる病院やクリニックがある人はいいですが、初めて行く人はやはり価格より口コミを見てから行く方がおすすめ。
美容外科の口コミは、「美容医療の口コミ広場」で見られます。大手の病院・クリニックの方が口コミが豊富に見られるので、個人的に行きやすかったです。
2.レーザーではなく電気分解法の手術だった
2つ目の失敗は、手術内容の選択です。
僕は「電気分解法」という電気メスでほくろ部分をくり抜く手術を受けたのですが、炭酸ガスレーザーによる手術に比べると傷跡が残る可能性は高いです。
何故なら一気に深いところまで傷つけるため、治りが遅くなってしまうから。炭酸ガスレーザーによるほくろ除去は深いほくろだと何回かに分けて受けなければいけないので面倒臭いのですが、その分傷跡は残りにくいです。
電気分解法自体がダメという訳ではなく、手術が1回で済みますし、レーザーだと深いほくろは再発の危険があるのに対して再発の危険が少ないというメリットもあります。
しかし僕の場合は、後に記載するように「肥厚性瘢痕・ケロイドができやすい部位」の手術だったため、電気分解法の深い傷は良くなかったようです。
ちなみにほくろ除去手術は以下のようにいくつかやり方があるので、医師と相談して決めましょう!
- 炭酸ガスレーザー・・・レーザーでほくろをくり抜き除去する
- Qスイッチレーザー・・・メラニン色素を破壊、薄くしてほくろを除去する
- 電気分解法・・・電気メスでほくろをくり抜き除去する
- くり抜き法・・・特殊な機器でほくろをくり抜き除去する
- 切除縫合法・・・メスでほくろを切除し、縫い合わせる
一般的にレーザーは傷跡が残りにくいのがメリットで、再発するかもしれないのがデメリット。
電気分解法、くり抜き法、切除縫合法は大きいほくろや深いほくろも確実に除去できるのがメリットで、傷跡が残りやすいのがデメリットとなってます。
肥厚性瘢痕やケロイドができやすい部位ではないところの大きくて深いほくろなら、再発の少ない電気分解法という選択肢は悪くないはずです。
3.肥厚性瘢痕・ケロイドができやすい部位の手術だった
3つ目の失敗は、リスクを事前に知らなかったことです。
僕がほくろ除去手術を受けた「鼻の下」という部位は、比較的肥厚性瘢痕・ケロイドができやすい部位でした。理由は傷跡というのは引っ張られる力によって、肥厚性瘢痕・ケロイドに変わりやすいからです。
鼻の下は口の動きによって皮膚が引っ張られますし、肘や膝、肩なども体の動きによってできやすい部位と言えますね。
なのでそういった部位を深く傷つけた場合、当然肥厚性瘢痕・ケロイドに変化するリスクを伴いますし、術前にそこを把握しておくべきだったのです。
基本的にほくろ除去手術というのは、失敗して傷跡が目立ってしまう可能性が伴うもの。
そういったリスクもあった上で、それでも取りたいのかやっぱり取りたくないのかを考えれればよかったのではと思います…。
僕がほくろ除去を失敗しないための対策として学んだこと
僕が今回のほくろ除去手術の失敗を通して、いくつか対策として学んだことがあります。
- 安易に病院・クリニック選びをしない
- 事前に口コミを確認しておく
- 自分に合った手術を医師と相談
- 傷が治りにくい体質ではないか?
- 手術は100%成功するものではない
まずは病院・クリニックは、「美容医療の口コミ広場」などで口コミや評判を確認しておきましょう!
そしてそこで医師と相談し、自分のほくろの大きさや深さに適した手術を決める。それに伴って、自分が傷が治りにくい体質だったりケロイド体質ではないかも考える。
そういった要素と「傷跡は多少は残ったり、失敗したらかえって目立つこともある」ということも考慮したうえで、それでもそのほくろを取りたかったら手術に踏み切るのがいいと思います。
レーザーで取るのは5分ぐらいで終わりますが、実はその後の傷を治す過程の方が長く大変なのを知っておくのも大切。治るまでの期間は、3ヶ月~半年ほどで目立ちにくい傷跡になるのが一般的です。
それまでの間傷跡があるのが困るという人は、もう一度考えてみた方がいいかもしれませんね。
ほくろ除去が失敗してしまったときの対処法は?
僕みたいにもしほくろ除去手術に失敗してしまったらどうすればいいのか、対処法を紹介していきます!
①病院・クリニックで医師に現状を伝える
僕の場合はほくろ除去手術を受けた美容外科がイマイチ信用できなくなっていたので、別の美容形成外科で相談しました。
通常3ヶ月~半年(もしくは医師に言われた期間まで)で目立たない傷跡になるハズなので、それを過ぎて赤みが取れなかったり凹んだままだったら要相談ですね。
傷跡が盛り上がってきてしまったら肥厚性瘢痕、またはケロイドなので、すぐ形成外科に相談しましょう!
②保存的治療か手術治療を受ける
傷跡の治療には、保存的治療と手術治療があります。
保存的治療とは、ほくろ除去後の盛り上がってしまった傷跡を平坦な白い傷跡にまで症状を抑える「手術をしない治療法」で、次のようなものが挙げられます。
- 圧迫療法・・・シリコンシートで盛り上がった傷跡を押さえつけて平らにしていく
- ステロイド療法・・・抗炎症効果のあるステロイドを注射したり、テープやクリームで塗ることによって盛り上がりを抑える
- リザベン療法・・・肥厚性瘢痕、ケロイドを抑える効果のある内服薬「リザベン」を飲むことによって症状を抑える
対して手術治療はその名の通り外科的手術が行われるもので、凹みが戻らない傷跡や白い傷跡を切除して目立ちにくい線状の傷跡に縫合し直します。
(しかし、手術治療はまた傷をつけるため、当然肥厚性瘢痕やケロイドの再発リスクはあります。)
僕は上記の保存的治療で肥厚性瘢痕を平坦な白い傷跡にした後、手術治療で更に目立たないように線状の傷跡にしました。

基本的にこのどちらか、もしくは両方で傷跡を綺麗にできますが、特に保存的治療は長期戦となるので頑張りましょう。
この間に精神的に参ってしまう場合は、カウンセリングも受けることをおすすめします。
③マスクやファンデーションなどで傷跡を隠す
手術後の傷跡は、僕の場合は鼻の下だったのでマスクで隠れました。
マスクで隠れない場合は、傷跡の上からメイクができるようになったらファンデーションやコンシーラーで隠しておきましょう。
僕は現在も傷跡が少し白く残っていますが、BBクリーム+フェイスパウダーで軽くメイクしているので隠れています。
男性でがっちりとしたメイクができないという人も、それぐらいなら目立たずできるのではないでしょうか!
④傷跡のUVケアを徹底する
これはほくろ除去後からずっとですが、傷跡がある間は傷跡の紫外線対策はしっかりしておきましょう。
傷跡に紫外線は天敵で、跡が残ってしまう原因になります。特に保護テープを貼らなくなった後は、紫外線対策をしないと色素沈着してしまいます。
なので、日焼け止めを塗ったりUVカットの透明保護テープ「エアウォール」を貼るなどして紫外線対策は続ける必要があります。
術後3年たって傷跡が殆ど目立たなくなった僕も、未だにUVケアは欠かさずやっていて再発防止に励んでいますよ!
まとめ
ということで、実際のほくろ除去手術の失敗談を紹介しました。
手術自体が簡単なので気軽に受けがちですが、事前準備とアフターケアで手を抜くと痛い目に合います。
皮膚が引っ張られるところは肥厚性瘢痕になりやすい、傷跡のUVケアは怠ってはいけない、ということは手術前に覚えておきましょう!