この記事はこんな人におすすめ!
- 工場勤務/製造業で働こうか迷っている
- 工場勤務/製造業が辛いのか実際の体験談を知りたい
この記事にたどり着いたあなたは、工場勤務/製造業は給料もいいし働きたい、けどぶっちゃけ辛いのかな?と気になっているのではないでしょうか?
実際に4年働いた僕の結論としては、結局「人それぞれ」としか言えません。辛いところもあれば、勿論よかったところもあります。
じゃあどんなところが辛くて、どんなところがよかったのか、この記事では実際に働かないとわからないようなことを僕の実体験をもとに紹介します!
Contents
工場勤務/製造業が辛いかどうかは人それぞれです
工場勤務/製造業で働こうか迷ってるけど、「辛い仕事」というイメージから心配になる人は多いと思います。
4年働いた僕の感想としては、スポーツなどをやっていて体力がある人には持ってこいの仕事ですが、体力に自信がない人にはただただ辛い仕事だと言えるでしょう。
しかし文化系で体力ゼロの僕でも4年は続いたので、慣れと気合いで数年は働けるレベルではあります。
僕は高校卒業から4年働いて退職しましたが、肉体的にしんどかった代わりに給料は良かったのでそれだけで何とか頑張れました。

(最後は過労で辞めてしまったので、体力ない人には本当におすすめはできません…。)
そんな僕が工場勤務/製造業への転職をおすすめしたいのは、こんな人達です。
- 体力に自信がある人
- 短期間でたくさん稼ぎたい人
- 別に目標や夢がある人
将来的にずっとそこで働きたい人であれば、体力はないとかなり辛い。
別にやりたいことがあって、その準備期間として働きたい人や短期間で稼ぎたい人なら体力なくても割り切って頑張れそうです。
本当に疲れますけどね。入ってみていかに体育会系向きの仕事かよくわかりました。(笑)
次にこれから工場で働こうか迷っている人のために、実際に働いてみて辛かったことと楽だったことを紹介していきます!
工場勤務/製造業で辛いと思われてるところは実際辛かった?
工場勤務/製造業でよく辛いと思われている事柄について、僕が実際に働いて辛かったかどうか感想を書いていきます!
ちなみに僕の工場での職歴は、自動車系の工場で4年と食品系の工場で1ヶ月です。
1.交代制は辛い?
夜勤未経験の人にとって、昼勤と夜勤のある交代制は不安要素ですよね。
僕も2交代制で働いていて、大体こんな感じの労働時間でした。
昼勤/前半 | 8:00~12:00 |
---|---|
昼勤/休憩 | 12:00~13:00 |
昼勤/後半 | 13:00~17:00(残業1h~3h) |
夜勤/前半 | 22:00~2:00 |
夜勤/休憩 | 2:00~3:00 |
夜勤/後半 | 3:00~7:00(残業1.5h) |
まず夜勤は眠くなるか眠くならないかといったら、間違いなく眠くなります。時間的に言うと、ご飯休憩後というのもあって午前3時~7時当たりが僕はキツかったですね。
たっぷり寝てもこればっかりは体内時計で眠くなってしまうものなので、ガムを噛んだり「眠眠打破」などを飲んだり顔を洗ったりして乗り切ってました。
あと、夜勤に不慣れな人は昼に眠るのにも慣れてないので「寝つけない」という心配も出てきます。
僕も昼間の騒音だったりで最初はなかなか寝つけませんでしたが、耳栓をしたり寝る前にホットドリンクを飲んだりして安眠できるようにしてたら徐々に慣れて寝れるようになりました。
交代制はとにかく「慣れ」です。よほど早寝の生活を続けていた人でない限り、そこまでの不安要素ではないはずです!
感想:交代制は慣れれば辛くない。
2.単純作業は飽きる?
ライン工の単純作業は、同じことの繰り返しで確かに飽きます。黙々と作業するのが苦手な人には、ちょっと向いてないかもしれません。
しかし、正社員の場合は、ライン工をしばらくやってると(2年~3年くらい)ライン工をサポートする側の「ライン外」というものになっていく可能性もあります。
僕も3年目くらいでライン外になりましたが、毎日違う工程をやったりパソコンで作業したり単純作業からは解放されたので、単純作業が辛い人は目指すのもいいでしょう。
また、単純作業が嫌だけど工場で働きたいという場合は、ライン工ではなく「フォークリフト」の仕事をやってみるのもアリ。
フォークリフトの免許が必要となってきますが、2日~5日で取れるのでハードルは低めです。
感想:単純作業が辛い人は、ライン外やフォークリフトという選択肢も。
3.食品工場は辛い?
食品工場は辛いという意見も結構目にしますが、僕的にも自動車関係の工場よりかなり辛かったです…。
自動車関係の工場がパワー系の作業に対して、食品工場はスピード系という感じ。とにかく作業スピードがくっそ早くて、僕が行ったところは工場内の雰囲気も殺伐としていて怖かったです。
あと作業着で身体から顔から全て覆わないと行けないので、夏はかなり蒸れて暑いでしょう。
工場で新しく働く場合、僕なら食品工場じゃなくて絶対自動車系の工場を選びますね!
感想:食品工場は、自動車関係よりかなり辛かった。
4.残業は多い?
残業は基本1~2時間はあると思った方がいいです。
定時では生産スピードが追いつきませんし、途中で機械の不具合でラインが止まったりするとその分作業が伸びますからね。

僕は残業が嫌いなタイプなので本当に嫌で辛かったですが、意外と残業代で稼げるから残業大歓迎!という人も多かったです。
毎日定時で帰りたい僕のような人には工場勤務はおすすめできませんが、稼ぎたい人には逆にいいようですね。
生産量というのは変動が激しいので、ずっと残業がある訳ではなく、毎日3時間のときもあれば毎日定時のときもあったり結構不安定に変わりました。
感想:残業が多いのは、定時で帰りたい僕には辛すぎた。
5.ケガの心配は?
ケガをした人は周りにはいませんでしたが、定期的にケガをした人の情報は朝礼で聞いていました。
やはり一瞬の不注意だったり、横着したことによる災害が多かったですね…。
めんどくさくても必ずマニュアル通りにやること、危険な作業やものを扱うときは気を抜かないことを肝に命じておきましょう!
感想:ケガするのは辛いけど、マニュアル通りにやればよっぽど安全。
6.作業環境は悪い?
作業環境で言うと、機械系の工場の場合はまず油臭さに慣れないといけません!
あと作業によっては作業着が油まみれになることもあります。臭さと汚さは嫌でしたが、仕事だと割り切ればまぁ慣れるしそこまで気になることではありませんでした。
食品工場の場合はさっきも書きましたが夏は作業着で蒸れて暑いので、暑さに弱い人は食品工場は避けましょう…。
感想:臭さと汚さは綺麗好きには辛いけど、まぁ慣れる。
7.人間関係は?
人間関係は大人しい人でもパリピな人でもやっていける感じです。(笑)
自動車関係の工場で働いているときは、特に人間関係が悪くなっているのを見たことはありません。
喋るのが苦手な人は喋らなくても(作業中の報告など必要なことさえしていれば)仕事できるし、ワイワイやっている人も多いのでそういう人はそこに混じれば楽しいと思います。
たまに飲み会だったり合コンだったりも誘われたりしたので、プライベートでも全然付き合いは持てますよ!
感想:自動車関係の工場では、人間関係で辛い事は一切無かった。
8.底辺の仕事なの?
工場の仕事は底辺なのか?と思う人もいるかもしれません。
実際「学歴関係なく誰でもできる」「きつい仕事」という側面は否めませんが、後で紹介するようにその分メリットも多いですし、とても底辺の仕事とは思えないです。
また、社員であれば「家庭を持っている人」「お金をたっぷりため込んでいる人」「マイホームを持っている人」は山ほどいましたし、期間工やバイトなら「夢や目標を持っている人」がたくさんいました。
そういう人たちが底辺だと思いますか? いや、決して思わないですよね。
僕の場合は体力がなかったのであまり合いませんでしたが、彼らや自分、この仕事を底辺だなんて思ったことは1度もありませんよ。
感想:辛い事は勿論あるけど、別に底辺の仕事ではない。
9.他の職種と比べて辛い?
工場勤務は他の職種と比べて、こんなことが辛くなってきます。
- 体力がかなり必要になる
- 時間がなかなか進まない
- 単純作業で飽きやすく、やりがいを感じづらい
その代わり簡単な作業でそれなりにいい給料が貰えるのが、他の職種に比べてのメリットですね。
前出ですが、工場勤務をおすすめしたい人はこんな人達です。
- 体力に自信がある人
- 短期間でたくさん稼ぎたい人
- 別に目標や夢がある人
感想:他の職種と比べて体力がない人には辛いけど、作業は簡単。
工場勤務/製造業の辛いところではなく、よかったところ
ここまで工場勤務/製造業の辛いと思われるところについて書きましたが、よかったと思うところもちゃんとあるので紹介していきます!
1.食堂が充実している&美味しい
僕が働いていた工場では、とにかく食堂のメニューが充実していて美味しかったです。
正直、それだけを楽しみに行っていました。(笑)
丼もの、定食、麺類、おにぎりなどの軽食からデザート、そしてたまに特別な豪華メニューがあったり食堂はマジで最高でしたよ!
工場勤務はやはり体力勝負なので、会社も食堂には力を入れているんでしょうね。
2.夢を持った人に沢山会える
工場で期間工やバイトで働いている人は、自分の店を開業したかったり出稼ぎに来てたり、資格勉強中だったりと夢を持っている人が多かったです。
20代の僕はそういった人と触れ合うことで凄く刺激にもなりましたし、就職だけが進む道だと思っていた僕の視野も広げてくれました。
何か目標があって工場で働きたいという人は、きっと意気投合できるような人と出会えるのではないでしょうか!
そういった人達は結構人とは違う経験をしていたりするので、話をするのも面白かったですよ。
3.新人の見守りとして見ているだけの日が楽
作業に慣れてきて新しい人が入ってくると、教育側(作業を教える側)になったりします。
その新人が1人でできるようになるまで後ろで見ているだけ、なんてこともあるのでそれはそれで暇ではありますが、体力的には楽でしたね。
他にもコンクールの絵を描いたり、報告書をパソコンで作ったりするときは楽でした!
4.お金の心配をしなくてもいい
工場で働いているときはお金に余裕があったので、あまり出費も気にせずに済みました。
僕は正社員でしたが、正規でも非正規でも給料がいいという業界はなかなか無いと思います。期間工さんでも、「満了金」と呼ばれるボーナスのようなものが定期的に支給されますからね。
正社員の場合は参考までに、4年働いた僕で年収は400万弱、退職金は40万ほどでした!
5.覚えることが少ないので、すぐひとり立ちできる
工場の作業は大体1工程につき1日作業を見て、1日先輩に見てもらいながら実践すればあとはひとり立ちといった感じです。
基本同じことの繰り返しなので、覚える量が少ないんですよね。
最初は慣れない作業に「大丈夫かな?」「ミスしないかな?」と心配になるかもしれませんが、1日もやってれば何百周としている訳なのですぐ慣れちゃいます!
その分飽きも早いってことなんですけどね。(笑)
6.有給をしっかり取れる
僕が働いていた工場では、有給は毎月必ず1日は取るようになってました。

年に1回は数日間続けての有給も取れますし、工場は接客業などと違ってGWなどの長期休暇はしっかり休めますからね。
よく聞く「有給休暇が取りづらい」ということは全く無かったです!
工場勤務/製造業は辛いかも・・・と心配な人へ

もしあなたが体力があって、簡単な仕事がいいけどたくさん稼ぎたいというならば、工場勤務、製造業は最適な仕事と言えるでしょう。
ただ、体力があまりない場合は僕もかなり辛い思いをしたので、お金のために頑張る覚悟は必要です。僕の場合は工場勤務から接客業に転職して、体力的にかなり楽になりました。
世の中には業種が色々あるので、決して視野を狭めずに自分が出来そうな仕事に就くのが大切。
工場勤務/製造業の求人を探したいという場合は、通常の転職求人サイトより「工場求人ナビ」「工場ワークス
」などの工場専門の転職求人サイトの方が求人数が多いです。
軽作業から専門的な仕事まで細かく検索できるのでおすすめですよ!
まとめ
ということで、工場勤務/製造業の辛いところとよかったところを紹介しました。
やはり国内でも製造業界は潤っている方なので、お金面ではかなり条件がいいと思います。
あとは本当に体力があるかないかだけなので、気になっている人は是非チャレンジしてみてください!